オトウサン監督にて

オトウサンの姿が見えなくなって、





もう1週間が経ちます。





たくさんたくさんのお客様が
オトウサンに挨拶に来て、





私も知らないオトウサンの素顔を
知ることが出来ました。





とてもつらく、温かく、ぽっかりと
穴のあいた1週間でしたが、






「そろそろカボチャが大きくなってるな」





オトウサンの優しい声を、
オカアサンが代弁しました。






疲れ切ったオカアサンと、義弟さんの
ターちゃん。





これから、お二人でこの家の農業を支えていかなければ
なりません。





厳しい現実です。





広大な畑を、60代のお二人で
切り盛りするということは、
容易なことではありません。






「やめるしかないかもな。」





オカアサンがぽつりとおっしゃいました。





昨日、bigちゃんは、自分が知っている
地元の人に電話を掛けまくって、





1日だけでもお手伝いしてくださる方を
探しました。





そして、一人、研修生のお友達が
引き受けてくれて、





午後の晴れ間に、お手伝いしました。





カボチャのビニールカバーを外して、
大量の杭や、ビニールを片付ける作業。





力仕事はお手の物です。




作業中、近くを通りかかった隣の農家さんが、
自転車を止めて、お手伝いに加わってくださいました。





この農家さんは、パートさんを雇うほどの
大忙しの農家さんで、





今はスイカの最盛期、絶対に
他の人の手伝いなんて出来る状態じゃないんです。






「いつも世話になってるからさ。」





笑顔でそう言って、手慣れた手つきで
黙々と作業を進めていらっしゃいました。






日暮れには、切りの良いところまで
終わることが出来ました。





でも、半日で、3000平方メートルの
畑を全て片付けることは出来ないので、






明日もbigちゃんはお手伝いすることにしました。





すると、一緒に手伝ってくれた
sasaki氏が、





「明日も来るよ。このままじゃ帰れないよ。」





と、言ってくれました。






sasaki氏は、自分でもお仕事を持っていて、
毎日、多忙を極めている人だから、





一日だけっていう約束でお願いしたのに、





笑顔で気持ち良く、そう答えてくれました。





隣の農家さんが、帰り際に、





「この畑にオトウサンがいるよ、ニコニコしてさ、
bigちゃんたちにありがとうって言ってるよ。」





って。





慣れない作業で遅くてごめんね、オトウサン、
でも、明日も見ててね。









3/11以降のくらし
放射能と生きる〜Vol.1


一人で考えているとわからないことも、
一緒に考えてくれる人が必ずいます。
一人でできることは小さくても、一緒にできることが必ずあります。


日時:2011年6月11日(土)14時〜17時まで
会場:西三里塚共同利用施設(千葉県成田市



詳細チラシはこちら


いろいろな人たちとつながりましょう!