種を撒きました。
こんな時に・・・
と、思われるかもしれませんが、
こんな時だから!
種を撒くのです。
あきらめないこと。
逃げないこと。
何かの役に立つこと。
私のアクションは、「種を撒くこと」です。
農家さんの家には、みーちゃんがいました。
農家さんのお孫さんで、
幼稚園がお休みのときは、こうやって
遊びに来ています。
「bigちゃーーーん!!!」
走って抱きついてきたみーちゃんは、
マスクをして、厚手のレインコートを着ていました。
「みーちゃん、かっこいいね!」
「うん!だって、ホウシャノウでしょ?」
私が、畑を始めた理由のひとつ。
将来の子供たちが、マスクをつけずに
野原で走り回れる世界をつくりたい。
ショックでした。
みーちゃんの前では泣けません。
今は、どこにいても泣けません。
「bigちゃん、寒いでしょ?はい!マフラーだよ!」
いつのまにか、私の首に、あったかいマフラーが
まかれていました。
みーちゃんは、覚えた言葉を
意味がわからないけど、繰り返し言っています。
原発に、環境汚染に、反対します。
子供たちに教えたいことは、こんなことじゃない!
私は何のために生きてるんだろうって、
停電の間、ずっと考えていました。