岩手へ行きましょう!

ただいま!
帰ってまいりました。


いろいろと混同して
理想とイメージと現実のギャップというものを
再確認させられた、岩手の旅になりました。


岩手には、このブログで知り合った方(ぱすとさん)に
会いに行くという目的でした。
震災後、なにも出来ないbigを勇気づけ、
岩手の様子を伝えてくださり、いつかお会いしましょうと
約束をしていたので、感無量でした。





夜行バスだったため、岩手(一関駅)着は早朝。
にも関わらず、駅まで迎えに来ていただき、




さらに、パンまで焼いて、朝ごはんにとプレゼントしてくださいました。
「南部小麦」で焼いた丸パン。優しくて甘くてとっても美味しかった!
なにより、夜行バスでパッサパサになっていたbigに
潤いを与えてくれました。




岩手は、初めてなので、ぱすとさん(左)と、
奥様(右)に全てを委ね、
いろいろと案内をお願いしてしまいました。





まず訪ねたのは中尊寺。あの世界遺産に認定された中尊寺だよ!
「ここは見ておかないとね〜!世界遺産だからね!!」


あのね。知らなかったんですよ。big。
中尊寺世界遺産登録されていた事を・・・
お二人とも「えーーーー!!!!」
ごめんなさいごめんなさい!!
でも、この目でしっかり見ました!世界遺産!!!


中尊寺は敷地内に、それはそれはたくさんの修行僧が
訪れたであろう程の、さまざまなお堂が隣接されていて、
とても長い間、地元の方に愛され、守られて来たんだなぁと
思わせる佇まいと、ピンと張り詰める綺麗な空気が印象的でした。





続いて、「毛越寺」。中尊寺と同じく、
奥州藤原氏が建立したお寺です。
年に一度、ここで句を詠むイベントが行われるそうで、
この小川に、その句を流すんだそうです。
公家に扮した人たちが、小舟に乗って現れるイベントは
毎年大盛況だそうです。






お昼ご飯は、「餅御膳」
一関の名物だそうで、昔からハレの日に
各家で振舞うのが、この餅御膳。
ずんだ、えび、生姜、いなり、あずき、菜の花・・・
いろんな姿に変身した、とても綺麗なお餅。
そして、美味しい!!
お米の町ならではの逸品でした!


お腹がいっぱいになって、
big、失態です!!


車の中で寝てしまいました!!
しかも、たぶん会話の途中です!!
失礼極まりない!!


ぱすとさん「コーヒーでも飲みましょうか。」


おぉ!!気を使わせてしまってさらに申し訳ない!!!


そして着いた先。


コーヒーショップなのか?レストランなのか?
半ば眠けマナコで車を降りたら、




おぉぉおおお!!!!



ぱすとさんのお店だったっ!!
お店の目の前に来るまで気がつかなかったよ!!
念願のぱすとさんのお店!!
ほんとに岩手に来たんだ!(←遅すぎ!!)


町の商店街の中にある、「レストラン La ぱすと」。
あたたかいライトの灯りと、ちょうどいい広さの
客間に、端から端まで食べてみたいメニューの数々。
震災後のボランティアの方々のお腹を満たした
絶品メニューは、bigにとっても、次回の目的の一つになりました。


千厩駅から歩いて15分ほどの所にあります。
お近くの方は行くべし!!
そして、岩手へ訪れた時は、ランチとディナーはここです!!


今日は定休日にも拘らず、
珈琲と、手作りのスイーツを出してくださいました。
ありがとうございました!!
クリームブリュレ、ふわっふわで濃厚でとっても美味しかったです♪


そして、最後に、ぱすとさんが案内してくださったのは
気仙沼でした。


「今この時に、見ておいた方がいい。」
おっしゃってくださって。


ぱすとさんご自身も、震災後からは
訪れていないとの事でした。


観光地や、地元の空気を吸うことで岩手の良さを知り、
今、抱えている岩手の辛さも忘れないでいて欲しいという
お気持ちです。岩手で生まれ育ったぱすとさんと奥様の
いろいろな想いが入っているご案内でした。


気仙沼に入ってすぐ、あの景色がありました。
言葉がありませんし、今ここでも表せる言葉が見つかりません。
ただただ、どうして・・と繰り返し頭の中で発することしかできませんでした。


1年前より、片づいたと、テレビやラジオでは聴いていましたが、
時間が止まってしまったかのように、そこには何もなく、
大きな貨物船が、住宅街のど真ん中に置き去りにされ、
鉄筋コンクリートのビルの骨組みが、今もなお、放置されたままで、
至る所に、お花が手向けられていました。


「岩手を忘れないで欲しい」


ぱすとさんの言葉が、
観光名所を廻ってきた楽しい時間と
目の前にある信じられない光景の
両方を表してくれているように思えました。


信じられないかもしれないけど、
気仙沼の、なにもない住宅街の入り口から
空気が、とても重くて、身体にまとわりつくような
深い空気がありました。
何も役に立っていないのに、見に来てはいけないような
気にもなりました。
ただ、心の中で手を合わせることしかできませんでした。


「今回の事は、誰のせいでもない、自然の仕業だから。」


と、励ましてくださったぱすとさん。
人は、自然の前では本当に無力なんだなと、改めて
感じさせられました。


これまでも、これからも、
東北の事、ずっと忘れませんよ!bigは!!


だって、岩手観光親善大使に任命してくれたもん!
(↑ぱすとさんが。)


夜行バスなら格安で、岩手までびゅーんだよ!
これから春を迎える東北地方へ、みんなで行きましょうよ!





北上川
宮城県岩手県を流域とする一級河川です。
流れが優しい、母なる川です。
他にはない景色が、岩手にはありました。